平和製作所

12月になってこんなのを釣ったことがなかったんで、
だいぶ昂奮したな。

というか、12月になってオイカワを釣ったのは
今年が初めてなのであったな。

21日、頼まれているが送られてくる時間も分からないゲラの後送分1ページ、
どうにもつらい官僚解説本260ページ（残り100ページ）を放置して、
浅い川へ向かったのは、ほかでもない。

あ、「ほかでもない」を使ってみたかっただけで、
それほど、「ほかでもない」わけでもない。
ワタシがティムコのフライフックを買わなくなって久しいが、
いつも買うMARUTOのフックはミッジサイズが少ない。
困ったワタシは小さけりゃいいんじゃ！という浅薄な、
「浅薄な」は昔、「あさはかな」と読んでいたことをここに告白します。
「せんぱくな」ですからね。

その浅薄な考えでミッジフライに使おうとして買った、
タナゴ針、三日月タナゴ100本入り（と言いつつ「101本入れています」）。

これでオイカワ用フライを巻いたので、
それが釣れるのかどうか確かめたかったというわけ。


巻いたのは浅い川でいつも活躍するBHNHPの
タングステンビーズをUVレジンとラメに変更したもの。

フック：三日月タナゴ
スレッド：ファイヤーオレンジ8/0
リブ：色番#78、絹ミシン糸50番
ソラックス：ハールをむしってないピーコックアイ
ヘッド：UVレジン星の雫、金ラメ



釣れますね。
これは始めて5分、3匹目。

反応はすこぶるいい。



でも、何度かバラしている。


これは冒頭の魚と同じもの。

ネットの中で見るとそこまで大きく見えないのが残念。
ネット、作り直ーーーーーし！
えっと、それはそのうちな。

けっこうバラす。

これは下あごに皮一枚。


カエシは現場でつぶしたが、
小さすぎてちゃんとつぶし切れてなかったのは
帰ってきてから分かった。

スレッドも外れ、リブの黄色いミシン糸はもう切れてなくなっている。


カエシは関係ないのだろう、やたらにバレる。
これは、ネットに入った瞬間にハリが外れていた。

ふところがもっと深くないとダメだよねえ。
タナゴ針でオイカワ釣るな、しかも毛バリかーい！って話だ。
どうするんだ、あと99本のタナゴ針（もう1本は巻いているうちに折れた）。

「小さいフライフック」を思うさま買い込んだフライの雑誌社ほどではないにしろ、
まじでどうすんだよ99本。
少なくともオイカワ用のフライには使えないぞ。
あちらのは普通にミッジフライに使えるだろうから、
全種半分のハリを買い取ってもいいくらいだ。
タナゴ針はどうすんだよおおおおおお。
あ、メルカリで売る？
タナゴ針使う人、メルカリ使わねえよなあ。
今どき、それも偏見か？


川から上がって、靴を履き替え、
駅に向かって歩きだしたところに
後送分ゲラ担当編集者から「まだ出てないんです。あと、30分ぐらいで出ます」と電話。
あー、そいつは良かった、という言葉をのみ込みつつ、
了解ですう、あと1時間ぐらいで家に帰るのでそれから作業しますう、と答えて、
駅へ向かって歩き出した。

駅まであと3分というところ、
まだ遊漁券腕章をつけていたことに気づいたのだった。

恥ずかしい。
首から社内用のIDカードとか提げて外歩いてるみたいに恥ずかしい。
この前は電車に乗ってから腕章に気づいたからな。
道路で気づいて、まだましだ。


帰って「あと30分」ではなく
1時間半で出たゲラ1ページをやっつけて、
第2回忘年会2018に出かけたのであった。