2022年04月08日
地獄の川日記 3月末~4月初旬編:「『地獄』ってここのことですか?」
桜満開、今が釣り頃。

◆3月25日 地獄本流◆
水が少ない。

Shi's Rod コンダクター ♯3/4 7’9”の下に見える水底には
ヌルがいっぱいヌルヌル。

不注意に歩くと足を取られる。
来るたびにアタリがある流れ。
むこうの岩とこっちの岩の間に絶対何かいるはずなのだが……。

ここのヨレにも何かいるはずなのだ。

しかし、この日も何もなし。
◆3月30日 地獄の支流◆
放流ものもそろそろ落ち着いたかな、と支流にやってきた。
5年前に渋いライズと死闘を重ねたポイント。

次の年からまるでライズがなくなった。
鼻ツンばかり30ほど。
フッキングしない。
たぶんヤマメ稚魚。
釣り上がり終了地点と決めていたプールでエサ釣り師が粘っている。
河原にどんとクルマを止めて、
クルマの横には同行者が椅子に座って眺めている。
エサ釣りのヒトはなぜあんなにずっと同じ場所を釣っていられるのだろう。
じっとしていられないヒトがフライフィッシングに流れるのだろうか。
じっとしていたり行列に並んだりするのが苦手な僕だ。
エサ釣りを眺めながらイワシハンバーグ入りおにぎりを頬張る。

釣り下りのニンフにもツンツンアタリはある……。
結局、腕に時計の日焼け痕をつけに来ただけだ。

現在、まだ4月だというのに、
腕の皮がむけ始めている。
コドモか!
◆4月7日 地獄本流◆
昼前、電車を下りて川に向かい、
橋の上から下流を見るとこのポイントにしては
珍しくフライマンがいる。
なんとなくi師匠に似てるなあ、と思いつつ河原に向かうと、
i師匠が乗っているものによく似たあり得ない色のクルマが止まっている。
えー? まさか?
さっき橋の下流にいたヒトが上がってくるようだ。
とりあえず着替え始めると、
対岸から渡ってくるのは、やっぱり!
二人で「あれー? あれ? あれー?」、まさかのi師匠だった。

いつもの何かがいるはずのヨレ、岩の間を釣り下った(この日はアタリも何もなかった)後、
i師匠が一緒に釣ってくれることになった。
ありがたやありがたや。

ライズを前に二人で粘る。
エサ釣り師のように同じ場所で粘る。
あ、俺も粘れるんじゃん!
ようやくi師匠が掛けた。

「朝釣った泣き尺が半分に縮んじゃったー」
と贅沢なことを言う。
ストマックをとって観察。

この日のi師匠からの教訓。
・ここはアップで釣るのは難しい。
・なのでリーダーからティペットまで22~23フィートで
ライズしているレーンの上流にラインからフライまで
一直線に形を作ってからレーンに流し込んでやると良い。
(言われたってそんなこと俺にはできません)
・シマザキガガンボ大事
・夕方よりは朝のほうがラク
(いや、ラクって)
・このポイントは桜が満開の時季が一番良い。
18時を過ぎて真っ暗。
フライは全く見えない。
尾籠な話ながらおなかがぐるぐるしてきた。
50mほど上流にいて戻ってこないi師匠。
i師匠の電話番号も何も知らないので
「先に帰ります」とか言えないし、
どうしたものか、とi師匠と親しいH氏に電話。
「i師匠に先に帰ると伝えてください」と言うと笑って、
「もうすぐ戻ってきますよ」……果たしてその通り、
ヘッドランプが揺れながらこちらへと向かってきた。
「いやー、でかいのがどん! と一発出たんですけどそれっきり」
そうでしたかー。
二人で川から上がる。
真っ暗ではあるけどまだまだ、
(イブニングを超えた)「どイブ」ではないんだろうなあ、と思いながら、
「このぐらいじゃまだ『どイブ』じゃないんですよね?」と訊くと、
「え? いや、どイブです、どイブ!」とi師匠。
そうか、俺もどイブを釣ったのか、
いや、魚は釣れなかったけど、
めちゃめちゃ楽しかった。
着替えながら、i師匠が訊いた。
「『地獄』ってここのことですか?」
そんなあ、ここで今日も何匹も釣ったヒトに訊かれると……。
「あ、いえ、ここは何匹か釣ってるのでそうでもないというかモゴモゴ」
と答えてしまった。
少ししてこの日の「ライズとの格闘3時間鼻ツン1匹だけ」、を
思い浮かべて付け加えた。
「実を言うと俺にとってこの川はどこもかしこも地獄です」と言うとi師匠は、
「えーーーーーーーー?! でも、俺もそうかな」と言って、
にこりと笑った。
かっこいー。
でも、本当にかっこよかったのは、
帰り俺をクルマで送ってくれる途中、
コンビニに寄ったとき、
ヘッドランプを帽子に装着したままコーヒーを買ってきて、
レジの女の子をぎょっとさせていたことだ。
かっこいー!

◆3月25日 地獄本流◆
水が少ない。

Shi's Rod コンダクター ♯3/4 7’9”の下に見える水底には
ヌルがいっぱいヌルヌル。

不注意に歩くと足を取られる。
来るたびにアタリがある流れ。
むこうの岩とこっちの岩の間に絶対何かいるはずなのだが……。

ここのヨレにも何かいるはずなのだ。

しかし、この日も何もなし。
◆3月30日 地獄の支流◆
放流ものもそろそろ落ち着いたかな、と支流にやってきた。
5年前に渋いライズと死闘を重ねたポイント。

次の年からまるでライズがなくなった。
鼻ツンばかり30ほど。
フッキングしない。
たぶんヤマメ稚魚。
釣り上がり終了地点と決めていたプールでエサ釣り師が粘っている。
河原にどんとクルマを止めて、
クルマの横には同行者が椅子に座って眺めている。
エサ釣りのヒトはなぜあんなにずっと同じ場所を釣っていられるのだろう。
じっとしていられないヒトがフライフィッシングに流れるのだろうか。
じっとしていたり行列に並んだりするのが苦手な僕だ。
エサ釣りを眺めながらイワシハンバーグ入りおにぎりを頬張る。

釣り下りのニンフにもツンツンアタリはある……。
結局、腕に時計の日焼け痕をつけに来ただけだ。

現在、まだ4月だというのに、
腕の皮がむけ始めている。
コドモか!
◆4月7日 地獄本流◆
昼前、電車を下りて川に向かい、
橋の上から下流を見るとこのポイントにしては
珍しくフライマンがいる。
なんとなくi師匠に似てるなあ、と思いつつ河原に向かうと、
i師匠が乗っているものによく似たあり得ない色のクルマが止まっている。
えー? まさか?
さっき橋の下流にいたヒトが上がってくるようだ。
とりあえず着替え始めると、
対岸から渡ってくるのは、やっぱり!
二人で「あれー? あれ? あれー?」、まさかのi師匠だった。

いつもの何かがいるはずのヨレ、岩の間を釣り下った(この日はアタリも何もなかった)後、
i師匠が一緒に釣ってくれることになった。
ありがたやありがたや。

ライズを前に二人で粘る。
エサ釣り師のように同じ場所で粘る。
あ、俺も粘れるんじゃん!
ようやくi師匠が掛けた。

「朝釣った泣き尺が半分に縮んじゃったー」
と贅沢なことを言う。
ストマックをとって観察。

この日のi師匠からの教訓。
・ここはアップで釣るのは難しい。
・なのでリーダーからティペットまで22~23フィートで
ライズしているレーンの上流にラインからフライまで
一直線に形を作ってからレーンに流し込んでやると良い。
(言われたってそんなこと俺にはできません)
・シマザキガガンボ大事
・夕方よりは朝のほうがラク
(いや、ラクって)
・このポイントは桜が満開の時季が一番良い。
18時を過ぎて真っ暗。
フライは全く見えない。
尾籠な話ながらおなかがぐるぐるしてきた。
50mほど上流にいて戻ってこないi師匠。
i師匠の電話番号も何も知らないので
「先に帰ります」とか言えないし、
どうしたものか、とi師匠と親しいH氏に電話。
「i師匠に先に帰ると伝えてください」と言うと笑って、
「もうすぐ戻ってきますよ」……果たしてその通り、
ヘッドランプが揺れながらこちらへと向かってきた。
「いやー、でかいのがどん! と一発出たんですけどそれっきり」
そうでしたかー。
二人で川から上がる。
真っ暗ではあるけどまだまだ、
(イブニングを超えた)「どイブ」ではないんだろうなあ、と思いながら、
「このぐらいじゃまだ『どイブ』じゃないんですよね?」と訊くと、
「え? いや、どイブです、どイブ!」とi師匠。
そうか、俺もどイブを釣ったのか、
いや、魚は釣れなかったけど、
めちゃめちゃ楽しかった。
着替えながら、i師匠が訊いた。
「『地獄』ってここのことですか?」
そんなあ、ここで今日も何匹も釣ったヒトに訊かれると……。
「あ、いえ、ここは何匹か釣ってるのでそうでもないというかモゴモゴ」
と答えてしまった。
少ししてこの日の「ライズとの格闘3時間鼻ツン1匹だけ」、を
思い浮かべて付け加えた。
「実を言うと俺にとってこの川はどこもかしこも地獄です」と言うとi師匠は、
「えーーーーーーーー?! でも、俺もそうかな」と言って、
にこりと笑った。
かっこいー。
でも、本当にかっこよかったのは、
帰り俺をクルマで送ってくれる途中、
コンビニに寄ったとき、
ヘッドランプを帽子に装着したままコーヒーを買ってきて、
レジの女の子をぎょっとさせていたことだ。
かっこいー!