2020年12月18日
利根川に寒風が吹き、頭に流れる渚ようこのゆらぐ歌声
10月末の養沢以来、久しぶりに20cm以上の魚を釣った。

12月16日、利根川冬季ニジマス釣場に行った。

ここは静かな最前線。
なぜか車に乗り込んでから、ずっと渚ようこの歌が頭を流れていた。
川に到着してからは拍車がかかり、
高橋ピエールのボサノバギターに乗せてゆらぐ渚ようこの声。
CD「あなたにあげる歌謡曲」に入ってる曲が次々と。
青い空、ぴゅーぴゅーと吹く寒風にはあまり似合わない。
しかし、頭の中はボサノバギターで渚ようこが歌い続ける。
一日、脳内で歌っていてもらおう。
ビーズヘッドDTE式アグリーニンフをスイングさせるが反応がないまま1時間。

スイング下る。
その1時間後、いつの間にかずいぶん先を行っていたH氏がかけた。

さすが。
1時間後、俺には何も起こらない。

さすが上州からっ風、っつーか寒っ風。
後頭部にたたきつける寒風、
頭に流れる渚ようこの歌う「昔の名前で出ています」……なんでだ。
急流の底をを攻めるためにリーダーをシンキングに交換した。
油断するとすぐに底石を釣ってしまう。
そして、その1時間後、深場にDTEなしのビーズヘッドアグリーニンフを
流し込んでゆらゆらさせていると、何だか分からないが重い手応え。
ロッドをぐいっと立ててみると、ぎゅんぎゅんぎゅーんっと。
やっと俺にも魚が。
頭に流れる「どうぞこのまま」(もちろん渚ようこ)。
どうぞ、バレないで。

やった。
このロッド、エドガー・シーリー オクトフライ・デラックスで最初の鱒だ。
このロッドを買ってから、オイカワしか釣れていなかったのだ。
ヒレピンとはいかないが44cm、よく引いた。
8番アグリーニンフが上顎の先にちょんとかかっていた。

寒風の修行とはいえ、修行の先に魚が見えれば、
それは苦行ではない。
さっき来たばっかなのにどんどん日は暮れてゆく。

流れるのは「夜へ・・・」。
山口百恵が歌うのも良かったが、全然違う歌のようだ。
釣り時間は秒で過ぎ去る。
それにしてもなんで渚ようこだったんだ?
もしかして、車に乗った時、渚ようこがかかっていたとか?
だとしたら、晴れ上がった朝になんと退廃的なものを聴いているのか。
いや、でも、音楽は何もかかっていなかったような……。
謎だ。
帰ってきてから「あなたにあげる歌謡曲 其の1」を聴き直した。

12月16日、利根川冬季ニジマス釣場に行った。

ここは静かな最前線。
なぜか車に乗り込んでから、ずっと渚ようこの歌が頭を流れていた。
川に到着してからは拍車がかかり、
高橋ピエールのボサノバギターに乗せてゆらぐ渚ようこの声。
CD「あなたにあげる歌謡曲」に入ってる曲が次々と。
青い空、ぴゅーぴゅーと吹く寒風にはあまり似合わない。
しかし、頭の中はボサノバギターで渚ようこが歌い続ける。
一日、脳内で歌っていてもらおう。
ビーズヘッドDTE式アグリーニンフをスイングさせるが反応がないまま1時間。

スイング下る。
その1時間後、いつの間にかずいぶん先を行っていたH氏がかけた。

さすが。
1時間後、俺には何も起こらない。

さすが上州からっ風、っつーか寒っ風。
後頭部にたたきつける寒風、
頭に流れる渚ようこの歌う「昔の名前で出ています」……なんでだ。
急流の底をを攻めるためにリーダーをシンキングに交換した。
油断するとすぐに底石を釣ってしまう。
そして、その1時間後、深場にDTEなしのビーズヘッドアグリーニンフを
流し込んでゆらゆらさせていると、何だか分からないが重い手応え。
ロッドをぐいっと立ててみると、ぎゅんぎゅんぎゅーんっと。
やっと俺にも魚が。
頭に流れる「どうぞこのまま」(もちろん渚ようこ)。
どうぞ、バレないで。

やった。
このロッド、エドガー・シーリー オクトフライ・デラックスで最初の鱒だ。
このロッドを買ってから、オイカワしか釣れていなかったのだ。
ヒレピンとはいかないが44cm、よく引いた。
8番アグリーニンフが上顎の先にちょんとかかっていた。

寒風の修行とはいえ、修行の先に魚が見えれば、
それは苦行ではない。
さっき来たばっかなのにどんどん日は暮れてゆく。

流れるのは「夜へ・・・」。
山口百恵が歌うのも良かったが、全然違う歌のようだ。
釣り時間は秒で過ぎ去る。
それにしてもなんで渚ようこだったんだ?
もしかして、車に乗った時、渚ようこがかかっていたとか?
だとしたら、晴れ上がった朝になんと退廃的なものを聴いているのか。
いや、でも、音楽は何もかかっていなかったような……。
謎だ。
帰ってきてから「あなたにあげる歌謡曲 其の1」を聴き直した。