2019年07月14日
増水の養沢:今は放流していないブラウン、この大きさになるまで何年?
推測43センチのブラウントラウト。

北海道水産試験場研究報告92(「北海道の10河川におけるブラウントラウトの成長と性成熟」)によれば、
おおむね5年を過ぎないと40センチは超えないようだ。
……真面目か!
7月11日、2カ月ぶりの養沢毛鉤専用釣場。

6番バッジで入場。
事務所のおねえさんに「あ、ヒサシブリです」と言われてしまった。
そう言われない程度には来ないとな。
川は絶賛増水中。
長靴のヒトを何人か見たが、
ウェストハイ、チェストハイウェーダーで釣り歩いているのと比べると、
たぶん見ることができる景色は3分の1ぐらい、
取れる魚は4分の1ぐらいになるんじゃないだろうか。
この日も長靴、ヒップウェーダーのヒトたちを多く見かけた。
まあ、好き好きですが。
あとテンカラのヒトを何人か見た。
流行ってんすかね?
知らんけど。
着替えて川に向かう前に毎回、事務所横の自販機をチェックする。

前日、早朝にハッチしたもの、
ダンからアダルトになったもの、
いつもと比べると種類が多い。
どうしろというのだ。
フタスジモンカゲロウですかね。
いろいろヒントをもらって申し訳ないのだが、
いや、だからこそというか、ちょっと小さめ16番M&D(マシュマロ&ディアー)で。


事務所下から下弁天、
釣り始めて15分、ライズしている魚を狙って虹鱒3匹。
下養沢橋でライズしていた虹鱒2匹。
上弁天でヤマメ。

この後、水が多すぎてなかなか釣れる場所がない。

渉るのもひと苦労。
西の橋にヒトがいたので道路に上がって川を見ながら歩いていると、
前から来たハイキングらしきおじさんとすれ違った。
「すいません。あのね」
後ろから呼びとめられた。
何か?
「あの、さっきから川から蛙の鳴き声みたいなのが聞こえないですか? あれは」
体ごと振り返って、
「ああ、ひょろひょろひょろと鳴いてるのはカジカガエルですね」
「カジカガエ……あっ、ど、どうも!」
「あ、ほら、今も鳴いて……あれ?」
おじさんはすたすたすたと行ってしまった。
おいらが答えておじさんが納得しかけた顔をしたとき、
確かに目線が少し上に行ったようだった。

これを見たのかな?
蛙のことを訊いた釣り人の帽子に
蛙がついていたので、あ、恐怖蛙男! と、ぎょっとしたのだろうか。
これは川で会う虫の中で、おいらが何より嫌いなメマトイ対策なのである。
蛙はメマトイにとって天敵だろうから、
目の近くに飛んできたとき、そこに蛙がいると
寄ってこないんじゃないか? という考えで、
帽子にネオジム磁石を接着して蛙マグネットを付けられるようにしたもの。
取り外せるようにしたのは、ヒトと話すときに、
頭のおかしいヒトだと思われないために……あ、おじさんが急に話しかけるから、
付けたまんまだったんだね。
知らんヒトに頭のおかしいヒトだと思われても、
痛くも痒くもないんでね。
大好きな神谷堰堤も水が多すぎ、堰堤の上へ上へ、
高橋(という橋)の上から入ろうと思ったが、
やはり水が多くて上がっていけない。
その上流、石舟の手前から川に下りた。
上がっていき岩の陰から浮いている魚を狙って、
12番M&Dをぽすっと落とす。

ぴしゅっとそこから上がってきて食ったのは、ちびブラウン。
ブラウンが釣れたのは4月以来。
私はブラウンが好きです。
18センチの体で12番のフライをがっぷり。

もう少し上流へ。
4月に来たときに、デカいのが落ち込みに逃げ込んだのが
見えた気がして、手探りで水中の動画を撮った。
https://youtu.be/fSoLm5ZJkHM
分かりにくいけれど、4秒以降にでかい背びれ・尻びれらしきものが映っている。

ということで、この辺にはデカいのがいるんじゃないかな、と。
水中動画を録ったのがA地点。

そこから出てきているとすれば、Bの大岩の下辺りか。
岩の上に回り込み、体を隠してロッドだけ出して、
岩の脇、水面が静かなところに12番M&Dをチョンと落とし、
ぷかぷか漂わせた。
何秒後か、ちょぼっ、とフライが吸い込まれたので、
あれ、またちびっこかなとすっと合わせるとロッドが動かない。
あ、やっぱ、デカいのいた! と奮闘開始。
20メートルほど下ってようやくネットに入れた瞬間、
上の道路で軽トラを停めて見ていた方が、
クラクションを一つ鳴らして祝福してくれた。
観客がいると嬉しい。
いい顔してんなあ。

また50センチ!?と思ったが、
そうそう50センチ超など釣れるものか。
ブラウンに関して、養沢毛鉤専用釣場のサイトには
「過去に何度か放流」とあるが、
何年も放流していないんじゃないだろうか?
12年通っているけど、ブラウンをリリースした話は聞いたことがない。
さあ、あと10センチ大きくなったらもう1回釣るぞ。
事務所への帰り道、
ずーーーーっと昔、やはり増水時に40センチ弱のブラウンを釣った、
平和橋の上の大岩前。
やっぱり、マシュマロチョンで漂わせて、
フライが動かないようにラインを水面につけず、
腕を高く上げて「私は木」のポーズで待つと……今度は20センチ虹鱒。
ここの大岩は下が埋まって浅くなっちゃったから、
あまり大物も入れなくなったのかもしれない。
下養沢橋近く、大好きな合歓木の花が散りかけていた。

満開の時に来たかった。
来年は忘れないようにしよう。
蛙とともに大物が釣れたのを祝う。

帰ってきてハイボールを飲みながら書いた、この日の釣りメモ。

忘れないようにその日のうちに書いておきたいものです。
……書ければ。

北海道水産試験場研究報告92(「北海道の10河川におけるブラウントラウトの成長と性成熟」)によれば、
おおむね5年を過ぎないと40センチは超えないようだ。
……真面目か!
7月11日、2カ月ぶりの養沢毛鉤専用釣場。

6番バッジで入場。
事務所のおねえさんに「あ、ヒサシブリです」と言われてしまった。
そう言われない程度には来ないとな。
川は絶賛増水中。
長靴のヒトを何人か見たが、
ウェストハイ、チェストハイウェーダーで釣り歩いているのと比べると、
たぶん見ることができる景色は3分の1ぐらい、
取れる魚は4分の1ぐらいになるんじゃないだろうか。
この日も長靴、ヒップウェーダーのヒトたちを多く見かけた。
まあ、好き好きですが。
あとテンカラのヒトを何人か見た。
流行ってんすかね?
知らんけど。
着替えて川に向かう前に毎回、事務所横の自販機をチェックする。

前日、早朝にハッチしたもの、
ダンからアダルトになったもの、
いつもと比べると種類が多い。
どうしろというのだ。
フタスジモンカゲロウですかね。
いろいろヒントをもらって申し訳ないのだが、
いや、だからこそというか、ちょっと小さめ16番M&D(マシュマロ&ディアー)で。


事務所下から下弁天、
釣り始めて15分、ライズしている魚を狙って虹鱒3匹。
下養沢橋でライズしていた虹鱒2匹。
上弁天でヤマメ。

この後、水が多すぎてなかなか釣れる場所がない。

渉るのもひと苦労。
西の橋にヒトがいたので道路に上がって川を見ながら歩いていると、
前から来たハイキングらしきおじさんとすれ違った。
「すいません。あのね」
後ろから呼びとめられた。
何か?
「あの、さっきから川から蛙の鳴き声みたいなのが聞こえないですか? あれは」
体ごと振り返って、
「ああ、ひょろひょろひょろと鳴いてるのはカジカガエルですね」
「カジカガエ……あっ、ど、どうも!」
「あ、ほら、今も鳴いて……あれ?」
おじさんはすたすたすたと行ってしまった。
おいらが答えておじさんが納得しかけた顔をしたとき、
確かに目線が少し上に行ったようだった。

これを見たのかな?
蛙のことを訊いた釣り人の帽子に
蛙がついていたので、あ、恐怖蛙男! と、ぎょっとしたのだろうか。
これは川で会う虫の中で、おいらが何より嫌いなメマトイ対策なのである。
蛙はメマトイにとって天敵だろうから、
目の近くに飛んできたとき、そこに蛙がいると
寄ってこないんじゃないか? という考えで、
帽子にネオジム磁石を接着して蛙マグネットを付けられるようにしたもの。
取り外せるようにしたのは、ヒトと話すときに、
頭のおかしいヒトだと思われないために……あ、おじさんが急に話しかけるから、
付けたまんまだったんだね。
知らんヒトに頭のおかしいヒトだと思われても、
痛くも痒くもないんでね。
大好きな神谷堰堤も水が多すぎ、堰堤の上へ上へ、
高橋(という橋)の上から入ろうと思ったが、
やはり水が多くて上がっていけない。
その上流、石舟の手前から川に下りた。
上がっていき岩の陰から浮いている魚を狙って、
12番M&Dをぽすっと落とす。

ぴしゅっとそこから上がってきて食ったのは、ちびブラウン。
ブラウンが釣れたのは4月以来。
私はブラウンが好きです。
18センチの体で12番のフライをがっぷり。

もう少し上流へ。
4月に来たときに、デカいのが落ち込みに逃げ込んだのが
見えた気がして、手探りで水中の動画を撮った。
https://youtu.be/fSoLm5ZJkHM
分かりにくいけれど、4秒以降にでかい背びれ・尻びれらしきものが映っている。

ということで、この辺にはデカいのがいるんじゃないかな、と。
水中動画を録ったのがA地点。

そこから出てきているとすれば、Bの大岩の下辺りか。
岩の上に回り込み、体を隠してロッドだけ出して、
岩の脇、水面が静かなところに12番M&Dをチョンと落とし、
ぷかぷか漂わせた。
何秒後か、ちょぼっ、とフライが吸い込まれたので、
あれ、またちびっこかなとすっと合わせるとロッドが動かない。
あ、やっぱ、デカいのいた! と奮闘開始。
20メートルほど下ってようやくネットに入れた瞬間、
上の道路で軽トラを停めて見ていた方が、
クラクションを一つ鳴らして祝福してくれた。
観客がいると嬉しい。
いい顔してんなあ。

また50センチ!?と思ったが、
そうそう50センチ超など釣れるものか。
ブラウンに関して、養沢毛鉤専用釣場のサイトには
「過去に何度か放流」とあるが、
何年も放流していないんじゃないだろうか?
12年通っているけど、ブラウンをリリースした話は聞いたことがない。
さあ、あと10センチ大きくなったらもう1回釣るぞ。
事務所への帰り道、
ずーーーーっと昔、やはり増水時に40センチ弱のブラウンを釣った、
平和橋の上の大岩前。
やっぱり、マシュマロチョンで漂わせて、
フライが動かないようにラインを水面につけず、
腕を高く上げて「私は木」のポーズで待つと……今度は20センチ虹鱒。
ここの大岩は下が埋まって浅くなっちゃったから、
あまり大物も入れなくなったのかもしれない。
下養沢橋近く、大好きな合歓木の花が散りかけていた。

満開の時に来たかった。
来年は忘れないようにしよう。
蛙とともに大物が釣れたのを祝う。

帰ってきてハイボールを飲みながら書いた、この日の釣りメモ。

忘れないようにその日のうちに書いておきたいものです。
……書ければ。
Posted by 亮太 at 13:43│Comments(0)
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