平和製作所

3月29日、昼前に家を出て、13時には川に到着。

梅も桜も咲いている。



花も見たり鳥も見たりするが、
はやる心を抑えているだけだ。
50cmポイントへ急ぐ。

安定の泡の筋、いわゆるところのバブルライン。

泡の流れの向こう側、こちら側でいつもの通り、
自由奔放なライズを繰り返している。



私に何かヒントをくれようというのか、
手に止まるカゲロウ。

君は誰？
クサカゲロウ？　ヒメカゲロウ？

どっちにしても、水面がらみじゃないよね？
だまされないぞ。



それから1時間、フライはずっと無視された。
そのフライ群はこれ。

#12～20各種。

前回54cmの虹鱒が食ったフライを結んで、
泡の流れの向こう側に落ちた3投目。
水面が、もこ、すぐにぐいぐいと引き込まれた。
「やった」と叫ぶ。
やった、と思ってましたからね、このときは。
やった、じゃなくて、やっちまったことが
判明するのは約5分後。

近くまで寄ってきたときに見ると、
どうも3月8日にバラしたのと同じ魚のような気がする。
（「解禁を1週間過ぎたらクーラーボックスを持っている人がいない」）
顔が尖った40cm超の虹鱒。
そのそばにこの前釣り上げた54cmの
顔の丸い虹鱒が泳いでいる！
あれ、あなたたち、もしかしてご夫婦でした？

などと考えながらも、またぐいぐいと持って行かれる。
寄ってくると見せかけて、下っていった。


54cmも同じ場所に下られた後、
脇の浅瀬に誘導して取り込んだので、
下られたのは、まあいいと思っていた。
しかし、その急流で、ぷちっ……。

格闘しながら、首からぶら下げたスマホを
動画撮影オンにして撮った、悲しみのバラシ動画。

「あっ」と言った後のラインのたるみ。
ティペットはフライの所で切れていた。

食ったフライの同タイプ同サイズ（#12）。




この後、下流でライズしているヤマメを狙った。
フライはエルクヘアカディス#20。
イルカが水面に体を現して泳ぐような
綺麗なフォームでフライに出たところを
合わせると、すかっ。
は？　と戻ってきたティペットを見ると
これもフライの所で切れていた。

どういうことだ！　と切れた６Xのティペットと同じように
おいらもキレた（うまい！）。
今月でか鱒＆ヤマメをバラしたときのティペットは
全部この６X。
帰ってきてから、残っていたものを
全部引き出して捨ててしまった。



ティペットのせいならいいんだけどさ。