その日、北関東で寒さに震えていたのはおまえだけ:魚を大きく撮りたい

亮太

2022年06月27日 12:02

6月25日、次のようなニュースが流れた。
〈群馬・伊勢崎市では、最高気温が40.2度と、6月としては観測史上初めて40度を超える〉
そしてその日夕方、「あなーのあいたウェーダーさん♪」で
湖に立ち込んでいたワタシは
ウェーダーの中の膝まで濡れながら
静かにガタガタと震えていた。

49cmの虹鱒。
リールやランディングネット(全長41cm)と比べてみないと24~25cmにしか見えないアングル。



内地の学生には
修学旅行なんかでたぶんメジャーなスポットの日光方面、
北海道生まれのおいらの修学旅行は
小学校・洞爺湖、中学校・十和田湖、高校・京都だった。
日光方面は初めての訪問。

釣り仲間8人ほど、
おっさんたちの修学旅行は10時前到着。


現地待ち合わせの栃木のとにかくやばい名人、
いろいろやばいi師匠、
ワタシの兄弟子筋H氏、
イケメン猟師(すごくイケメンです)らで並んで釣り始める。



みなさんダブルハンドだった。
そしてほとんどがインターミディエイトラインを使っていたのだろうか?
おいらはラインがめんどくさい、
Dループ系キャストが超下手、
というのに加えて、

「オトコは(オンナもコドモも)フローティングラインだ!」
「インターミディエイトラインを使うヤツはスケベだ!
 特に透明なインターはな」

という偏見と間違った認識のもと、
自作グラファイト、シングルハンドロッド(9フィート6~8番)、
ラインはDT6Fで勝負。

ところがまったくもってアタリもヘチマもないので
こっそり持って行った透明な(!)インターのヘッドを
フローティングラインの先につないでみたり、
キャストしにくくて「俺はあほか!」と元に戻して、
今度はフローティングラインにシンキングリーダーをつないでみたり、
ソフトハックルがいいよ、と教えてもらったのに、
DTEアグリーニンフでかBHをどぼんと投げ入れてみたり。
いろんなことをしつつ、地獄のような何も釣れない修行が続いた。


何もないまま昼。
昼飯時の素っ頓狂な出来事や
観光地の客の多さ、
一瞬下りた下界の暑さなどは割愛。


昼めし後は場所を移して
フローティングラインにごくごく普通のリーダー12フィートに
ティペットなしでソフトハックル14番を直結。
投げては1ストローク30cmのストリップ。

湖到着から6時間、
引いていたラインが抵抗でぐっと止まった。
軽くロッドを立てると魚が掛かった。

それほど暴れないが重い。
上がった魚にメジャーを当ててみると49cm。
大きさが分かるようにと手を置いてみたけど……。


誰か魚が大きく見える撮り方を教えてほしい。

写真を撮った生け簀からリリースして、
自分のポイントに戻る途中、
浅瀬をブルックが泳いでいたので
ソフトハックルを目の前に落としてすーっと引くと
すぐに釣れた。
やはりイワナ系だけあって素直だ。


また投げては引いての開始だが、
ちょっとした時合いが来たようで
すぐにホンマス24cm。




パーマークが見える虹鱒。




ホンマス20cmはCDCダンが沈んだところを引っ張って。




これががたがたと震えながら修行に励むワタクシの後ろ姿。



虹鱒4、ホンマス2、ブルック1、
きっかり日没までやって終了。





帰りのサービスエリア近辺の素っ頓狂な出来事は割愛。


震えてないでウェーダーを買わなきゃな。




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