春の味、のらぼう菜は旨い:今季初めての養沢
事務所で「今年初めてですか?」と訊かれ、
「こんなのを作りました」といただいた。
「釣り場案内図」「イラストマップ」「レギュレーション」、
そしてそれを入れるクリアファイル。
ここ何年か新しい来場者が多いから作ったのだろうか?
わざわざ現地まで来て
「ルアーできますか? できないんですか?!」
などと言うヒトもいるらしい。
とりあえず毎月第2・第3水曜日の「シニア(60歳以上)DAY 3000円」は
即刻廃止して、「Under 30 DAY」を作ってもらいたいものだ。
そのうち釣り人が、じいちゃんばっかになっちゃうよ。
毎月第1金曜日の「レディースDAY 3000円」は、まあいいかな。
◆3月31日◆
珍しい、一ケタの入場番号バッジ。
しかも5番。
桜はまだ3分咲き。
以前の養沢におけるワタシの中での位置づけは、
どうにも足りないフライフィッシングの経験値を稼ぐところだった。
今は「どこかで釣れる」というぬるま湯にどっぷり浸かり、
他の川で打ちのめされた心を癒やす釣り場だ。
月に一度は来たい。
釣り始めて15分、流れ込み下で1匹。
今季初の養沢の魚は虹鱒。
ロッドは養沢用と言ってもいい
シーズロッド 3/4番7’9”コンダクター。
14番エルクヘアカディスに向かって
離れた所からぶっ飛んできて
毛鉤をくわえて水面に飛び出す
慌てん坊の虹鱒が大好きだ。
エルクヘアカディスはボディをストレッチボディで、
ホットワックス加工した上にハックルを巻くもの。
(3月23日のブログ「
ワタクシ的エルクヘアカディス」)
それにしてもなんとなく渋いのは水の少なさか。
それでも昼までに8匹。
しかしヤマメが出ない。
この日ニンフは底まで沈めても
全然掛からない。
いつもなら、ばばんばばんばんばん!と
入れ食いになるポイントも全く。
恐らく前日に同じことをやったヒトがいるのだ、
と思うことにしている。
そんな日はドライフライが当たる。
神谷堰堤を覗くと2人入っているのでスルー。
上流へ。
途中の畑、去年まで1つだったカカシ代わりの美容師用生首が、
2つに増えていた。
離れて見つめ合う金髪の生首が怖い。
石舟あたり。
ようやくヤマメが掛かった。
その後、もう1匹追加して、計10匹。
戻り道、生首畑の所を通りかかると、
おねえさんがいた。
「あらー、久しぶり。お元気そうで。のらぼう持ってって。今採るから」
と収穫し始めた。
せっかくなのでなぜ生首を2つにしたのか訊くと、
「ほら、古いのが色とかはげてきちゃったから、もう一つ置いたのよー」
……「あはははは!」とワタシ。
朝、事務所で販売しているものを1束買ったが、
その3倍の量をもらってしまった。
ありがたいことです。
そういえば看板も新しくなった。
まだまだ釣り足りない感じだったが、
のらぼう菜ですっかり心が豊かになったので、もう満足。
14時の早上がり。
こんなにのらぼう菜、どうするの?
と思ったけど、あっという間に食べてしまった。
くせもなく、茹でて良し、炒めて良し、
旨いなあ。
春の養沢の味。
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