あの石にもう魚はいない:肘痛を悪化させる強い風

亮太

2020年03月21日 16:17

どの石だったっけなあ。


2日前に釣り歩いて、出たがかからなかったポイント。
気になって、夜、眠ろうと目をつぶると、
その石が思い浮かんで。

3月20日、昼になると風が強くなる予報だったので、
この川に来る時のふだんの時間より、4時間前に家を出発。
8時には川に着き、どの石だっけなあ、と着替えながら探す。

すでに風は強まりつつあり、
時折、爆風といっていい風が吹く。

この石だ。


結局、何も起きなかった。
近くに行ってみたが、何も走らず。

600mほど釣り上がったが、風は強まるばかり。
風が強いのを写真で見せるのはなかなか難しいが、
これならどうだろう?


失礼しました。


2時間半釣って、先日から痛めている右肘が耐えられなくなった。
もうあのカットボールは投げられない。
ピッチャーじゃないけど。

そして、川の中で立っていても、
倒れそうになるほどの風の強さ。

着替えていると、護岸の上に車が1台。
釣りの準備をして下りてきたフライフィッシャーが下流へ歩いていった。
「すげーなー。この風の中やるんだ」
と見ながらウェーダーをバッグに入れた。

5分ほどして、下流にいたはずのフライフィッシャーが護岸のハシゴを上っていく。
そりゃ、そうだよね。
この風じゃ無理だ。

川から見上げた鉄橋を、
速度を落として特急列車が通っていく。
おかしいな、と思ったが、
ま、風が強いからね……じゃ済まなかった。

駅に着く手前の陸橋からホームを見ると、
この駅には停車しないはずの
ホリデー快速ビューやまなしが停まっている。


駅に入っていくと、おばちゃんが、
「風で停まってますよ、電車」
と教えてくれた。
訊いてないのにこういうことを教えてくれるヒトは
たいていいいヒトだ。
たぶん。
「そうなんですかー」と言いつつホームへ。

釣りにならないから早く帰って仕事しよう、
と殊勝にも思っていたのだがな。



「風が弱まり次第」……弱まる気配はない。
しばらく待ったが先が見えない。
ハイウェイバスを使って帰るかと
スマホで座席を探し、
最後の決済でクレジットカードの番号を入れようとしていると、
もうすぐ動くよ、最終点検中だよ、と放送。
決済せずにキャンセル。

ホームから見られる桜。


花見の宴席自粛! とか言われたって、
花は咲くんだよなあ。


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