12月4日、10時過ぎ、潤井川に着いて駐車場から富士山を眺める。
仕度をしてどこから入ろうかと歩く。
下を見ると2人のルアーマン。
そして「潤井川キャッチ&リリース区間」の看板。
ここに写ってるおじさんはたぶん名のある人なのであろう。
知らんけど。
なんだかんだと話しながら歩く、
同行のケイデンスさん(左=H氏)とカスケイドさん。
二人は仲良し。
ルアーマン、フライマン続々と川にいる。
「こんなにヒトがいると思わなかったなあ」
そうUCDさん(カスケイドさんのほう)は言った。
私は最近ツイッター上でちょくちょく、
「#潤井川ダービー」というハッシュタグを見ていたので、
もしかしたら、と帰ってきてから検索してみた。
すると、以下のようなものを見つけた。
「潤井川ダービー2019告知動画~釣りガール導入」
〈YouTubeはこちら〉
かわいい釣りガールが詳しく説明してくれます。
これが面白そうだから人が集まってるんじゃないの?
釣った魚の写真を撮って、
「#潤井川ダービー2019」と入れてツイートする(詳細は動画を)。
豪華賞品もあるというし、これを見て全国から釣り好きが集まって……
いや、知らんけど。
さて、おいらも始めるか。
頑張れ僕のユスランロッド!
ここから堰堤の落ち込みまで釣り下って釣り上って、
その頃はまだ希望に満ちていた。
この後、堰堤の下に降り、釣り下ったが何も起きない。
その後もテッテ的におまえには何も起きないんだぜってことを
この時は知るよしもなかった。
すでに1匹釣ったらしくほっとしているH氏が
「そろそろメシにしましょう」と言うので、
UCDさんを探す。
お、いた。
メシに行きましょう。
浅間大社の向かいにあるお宮横丁に行く。
もちろん富士宮やきそばを食べるのだ。
UCDさんとおいらは一瞬、
富士宮やきそば学会のアンテナショップに並びかけ、
なんとなく待っているヒトがたくさんいる気がして
どちらからともなく店の前を離れ、
隣の「むすび屋」で「ハーフ(塩)&ハーフ(ソース)」を注文した。
すると店のおねえさんが、
「Hさんのお仲間ですか?」
と訊く。
え? え? え? 何?
H氏、こんな所におねえさんを?
なんで知ってるの?
と思いながら「は、は、は、はい」と返事。
やきそばはお持ちします、というので、
おいらは他に静岡麦酒を買い、H氏が座っていたテーブルについた。
実はH氏は先にこの店で頼んでいたらしく、
まもなくH氏の「ハーフ&ハーフ」が運ばれてきた。
それで「お仲間ですか」と訊かれたのだった。
静岡麦酒はサッポロビールの静岡工場製造、
なんだかとても旨いのでゆっくり時間をかけて2本飲んだ。
後でUCDさんが、
「あっという間に飲んじまうんだいなあ」(でたらめな秩父弁でごめんなさい)
というようなことを言っていたが、
「あっという間」などということはありませんよ。
ゆっくり噛むように飲みました。
旨かったです。
H氏はむすび屋の隣の「すぎ本」で、もう1皿買ってきて食べていた。
すぎ本は昭和23(1948)年創業の
富士宮で一番古い富士宮やきそばの店だという。
むすび屋のとはまた、味が違うらしい。
他に餃子も買ってきていたH氏は、
一緒に釣りに行くととにかくいろんなものを食べている気がするな。
釣って、土地のものを食べて、それは楽しい。
川に戻る前に浅間大社に参る。
事故もなく無事に帰ることができたのが霊験なのであろうよ。
「事故もなく無事に帰ることができただけ」となるのは知らず頑張る。
反社系フライだって投入する。
あれなフックにマシュマロがつき白と紫のマラブー、
パートリッジがくるくるクイーンしてある。
これもダメ。
これはマラブーをダブルツイストエクステンションにした0.34グラムのフライ。
しかしいったん水に入って下のようになると
5番ロッドで持ち上がらないぐらいの重さになる。
そんなのもダメ。
ボウズ野郎の悲しげな赤黒のセーターの向こうに富士山。
この日使ったフライ。
アグリーニンフ、マシュマロクイーン、M&D、
ヤングピーコックマラブークイーンなど。
通し錘的ビーズ使いなども試した。
まあ、けっこういろんなことをしたわけでした。
「アグリーニンフをスイングして釣れないところには魚がいない」と思っているので、
たぶんこの日、おいらがアグリーニンフを通したところには何センチかの差で魚がいなかったのであろう。
無念。
急に悔しくなってきたな。